シンプル映画劇場 vol.13「暁に祈れ」

2019.01.08

火曜日、映画担当の松原です。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新年1発目にご紹介するのは、知る人ぞ知る!
大街道シネマサンシャインで公開中の「暁に祈れ」です。

イギリス人ボクサーが、人生やり直そうとタイに来たけれど
お痛が過ぎるので、警察に捕まり地獄の様な刑務所暮らしをする
自伝小説をベースとした映画でございます。実話ですって!

僕はまずこのタイトルに惹かれました!
「太陽に吠えろ」的な、何か熱い魂の叫びの様な感じがしたんですが、まさに映画もそんな内容です。
スリリングな展開がずっと続き、魂が揺さぶられるのは間違いない映画だと思います。
ただしR15でーす!

全編、地獄の様な刑務所に入れられている感じがずっと続きます!
監督のこだわりが半端ないので、2時間緊張しっぱなしです!
それを感じるのは、カメラワークでしょう!
ほとんどアップ気味に撮影しています。
主人公か感じる孤独感や閉塞感、薬に毒されているので周りが見えてない感じを表現するのために
あえてアップ気味で撮影していたのではないでしょうか。

あと、ほぼタイ語での会話なのですが、ほとんど翻訳されていないので観ている我々も
主人公と同じ様に訳が分からん状態に陥ります。ここまでタイの刑務所の疑似体験させられるとは・・・
心臓が弱い方、おぞましい表現が苦手な方はご遠慮ください。
普通のゾンビ映画の方がカワイイです。

ちなみに、囚人役の人たちはまさかの元受刑者で、入れている入れ墨も全部本物(顔や頭にぎっしり!)

そんな刑務所にいたら、生きる希望もなくなるのも当然なんですが、
主人公は、刑務所内でムエタイに出会います。そして、生きる希望を見つけるのです。

それだけが唯一自分を人間として感じる事ができるからです。

そして、ここからスポ根映画になっていくのですが、さすがは実話!
一つ筋縄ではいかない展開が待っておりますが、その先はご自身でお確かめください。

1/10(木)には終了してしまうので、気になる方お早めに!

ではまた〜