シンプル映画劇場 vol.11「紅の豚」

2018.11.20

火曜日、映画担当の松原です。

今週は、少し前ですがテレビで「紅の豚」放送されてたんで取り上げたいと思います。

宮崎作品と言えば?
「千と千尋」?「トトロ」?「ラピュタ」?「ポニョ」?辺りが人気ですかね。
中には「カリオストロの城」や「ナウシカ」古くは「未来少年コナン」なんておっしゃる方も多いと思います。

ただ僕は「紅の豚」です!(正直ラピュタもめちゃくちゃ好きで同率1位かも?)

何が好きか?
何故好きか?

ジブリ作品すべてに言えますが、まずはキャラクター達が魅力的!
特に主人公のポルコ・ロッソは、なんと言っても、あのサングラスでしょう!
豚にサングラスって組み合わせはインパクト大!
サングラスにする事によって目の表情が解りづらい分、何を考えているのか解りにくいので
ミステリアスの雰囲気を出す事に成功しているのだと思います。
魅力的な人とか、かっこいい人ってどこか、ミステリアスな部分がありますよね?
映画では、数回目が見える場面がありますが、最後の決戦の時に写る目は、
名場面の一つではないでしょうか?

ポルコ・ロッソは、過去の事から、ひねくれていて、素直な人ではないので
実際近くにいると、めんどくさいヤツだとは思いますが、
芯は強い人で、茶目っ気もあるので、どこか憎めないキャラクターなんですよね。
ジブリのキャラクターで一番好きなのは間違いなく「ポルコ・ロッソ」です!!

憎めないキャラクターといえば、この映画は根っからの「悪者」がいないところもポイントですね。
敢えてあげるなら、政府とか国家とかになるんですかね?

ポルコ・ロッソのライバルとなる、「カーチス」ってのがいるんですが、一番最初に言葉を交わすシーンでは
ポルコ・ロッソに「空賊どもと 手を組むなら 気をつけろよ 若えの 奴らはケチで貧乏だ!フロにも入らねえから くせえしな」
これに対しカーチスは「ヒヒヒ(笑い)確かに!」って、認めるんですね。

このやり取りだけで、カーチスってキャラクターが、根っからの「悪者」ではない事を一瞬で描いていると思います。
他にも、一様に悪い事をしているキャラクターはいるんですが、みんな、根が悪い奴らとして描いていないんですね。

それは、なぜか?

物語の後半で、ポルコ・ロッソの相棒となる17才のフィオという少女が「飛行艇乗り」について語るシーンがあるんですが・・・
そちらは、ぜひ本編をご覧ください!(結構、長いセリフなので、カットします!ごめんなさい)

このようにやり取りだけで、キャラクター達の魅力を表現しているところが素晴らしいですね!
ダメな映画って、セリフで説明してしまうので、そういのが一切無いのが、この「紅の豚」の良いところの一つだと、個人的には思います。

え〜他にも語りたいのですが、まさかの「続きはまた来週!」にさせてください!
ホントに「紅の豚」好きすぎて、他にも語りたいんです!お許しを!

では。